建物と環境

伽藍(がらん)は、江戸時代の元禄(げんろく)年間、嘉永(かえい)年間の2度の火災で焼失、現在の伽藍は、江戸時代末期から明治、大正、昭和、平成に再建建立・改修されたものです。

主要伽藍(いずれも木造瓦葺)

法堂(はっとう)

『覚皇殿(かくおうでん)』と称し、慶應3年に建立、近年に大改修されました。本尊釈迦如来(しゃかにょらい)、脇侍(わきじ)に承陽大師道元禅師(じょうようだいし・どうげんぜんじ)、常済大師瑩山禅師(じょうさいだいし・けいざんぜんじ)の御木像をお祀りしています。内陣後部は祀堂(しどう=檀家の位牌堂 になっています)

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法堂外観 法堂内部

開山堂(かいさんどう)

『眞龍洞(しんりゅうどう)』と称し、釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩、開山大雄祖廣大和尚の御木像をお祀りし、歴代住持、開基家遠祖清和天皇、開基總持院殿、總光院殿、その他関係霊位の御位牌が祀られています。

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開山堂の内部

東條閣

鎮守堂。鎮守様方をお祀りする『真殿(しんでん)』とお参りの為の『拝殿(はいでん)』の2つの建物から成ります。

真殿と拝殿 images/IMG_0087.JPG
真殿(上)と拝殿(下) 奥の院

各門

江戸時代末期の火災以前は、木造の総門、山門があったそうですが、焼失、昭和初期に、石造りの総門が再建され、山門の跡には、近くの 市内栄枝にあった真言宗不動院(ふどういん)の門を明治初年に移築しました。但し、山門とは呼ばず、表門と申します。平成4年改修、平成21年に、塗装を新たに施しています。門は、通用門、本堂前に『神渡門(みわたり・もん)』と言う中門があり、これらは、近年に建立されたものです。

表門 通用門 中門
表門 通用門 中門

方丈(ほうじょう)・隠寮(いんりょう)

方丈は、大正7年に建立、度々改修、近年に大改修されました。庫裡(くり)というのは、本来台所を意味し、客殿(きゃくでん)、寺務を執り行う所が主ですので、当寺では方丈と称しております。併設の隠寮は方丈(住持のこと)の住まいです。

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伽藍は、いずれも、内部は、非公開としております。

環境

当寺は丘陵状の山の中腹にあります。主として杉、檜の樹木に囲まれ、水量、土壌は大変豊かですので、植物生育には大変良い環境にあると言えます。四季折々の草木が風情を変え、様々な昆虫や小動物が生息しています。清水が湧出する井戸があり、水量豊で、本堂前に小さな池があります。

前庭
前庭

これら自然の景観を活かした庭造りが、近年になされております。前庭は、石組みと植栽の庭で、瀧があり、本堂前は、石庭になっています。伽藍の裏手にある庭は、十六羅漢様(じゅうろくらかん・さま)の石像があって、『阿羅漢庭(あらかんてい)』と名付けられています。

前庭2 みすずの瀧 阿羅漢庭
前庭 みすずの瀧 阿羅漢庭

環境破壊が進行する現代でありますが、当寺の自然環境は、まだ比較的恵まれていると思います。 大切に保全して参りたいものです。

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石庭

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